ОГУРЕЦ

キュウリ美味しいね。

西から逃げられない

東西南北の中でも、私はどうも「西」に縁があるようだ。

生まれも育ちも関西というのはもちろんのこと、小学校は○○西小、中学は特に方角を示す言葉はなかったが、高校も××西高、大学と当時の下宿先のマンションも西区にあり、部屋も西向き、そして今年入社した会社名にも西が入り、会社のオフィスが入っているのもビルの西館、さらに最近会社の近くのマンションに引っ越したのだが、なんの因果かここも西町で、やはり西向きの部屋である。

別に西にこだわって学校や家を決めてきたわけではない。まったくの偶然だ。特に部屋の向きに関して言えば、大学時代の部屋が西日で夕方やたら暑かったので、今度は向きも気にしようと思っていたにもかかわらず、方角のことなどすっかり忘れて他の気に入った条件をもとに物件を選んだ結果、西向きになっていた。

こう書いていくとなんだか自分でも少しぞっとするのだが、改めて考えたことがないだけで、案外みんなこんなものかもしれない。ぜひ考えてみてほしい。

しかし、自分に都合の良い部分だけ抜き出しているだけではないかという指摘もあるだろう。実際、これだけ西・西・西!な私だが、学生時代に留学していたロシアのハバロフスクという町はロシアの極「東」に位置する。あれだけ大きな国のほぼ東端と言ってよい。まさに東の極みだ。とはいえ、留学先の大学名そのものや住所に「東」を意味する言葉は入っていなかったので、これはセーフなのではないか。

なんにせよ、今後私の人生において まだまだ西が関わってくるのか、それとも東の逆襲が始まるのか、はたまた北や南が登場するのか、なんだか楽しみだ。