ロシアに来て驚いたことのひとつに、ヨーグルト商品の取り扱いの多さが挙げられる。特に飲むヨーグルトの豊富な品揃えには感激した。何を隠そう私は大の飲むヨーグルト好きなのだ。
ロシアに来てから飲むヨーグルトをせっかく色々飲み比べてきたので、どこに需要があるかは分からないが、食レポならぬ飲レポをしていこうと思う。
ちなみに、 日本の飲むヨーグルトが言うなれば「ヨーグルト味のジュース(あるいは牛乳)」であるのに対し、ロシアのそれは「普通のヨーグルトをかき混ぜて飲める状態にしたもの」が基本である。
今回はヨーグルトメーカーの中でも多分メジャーなЧудоという製品のシリーズを紹介しよう。
なお評価は私の独断で、また単純な「美味しさ」という観点で★5点満点でおこなう。(例:★★★☆☆→3点)紹介は順不同。
Клубника-Земляника(イチゴ)★★★★★
安パイ中の安パイ。日本のイチゴ果肉入りヨーグルト商品をそのまま飲んでいる感じ。
後味もすっきりしており、最も飲みやすいと言える。迷ったらこれ。
Северные ягоды (北のフルーツ?)★★★☆☆
新商品。悪くはないが、良くもないといったところ。
味そのものは比較的飲みやすいが、果肉が口に残るというか喉にひっかかるような感じがする。たとえるならカルピスを飲んだあとのような。
一度試してみる分には良いがリピートはしない。
Вишня-Черешня (さくらんぼ)★★★☆☆
いかにも さくらんぼ!といった香り。香りの割に味はあっさりしている印象。
ただ果肉が少し邪魔。さくらんぼ好きなら良いかもしれない。
Персик-Манго-Дыня(ピーチ&マンゴー&メロン)★★★★☆
最初の一口の印象は「メロンが強い」。全体的にまろやか。
果肉もゴロゴロしていて、日本のフルーツヨーグルトをちょっと柔らかくした感じ。
ピーチ、マンゴー、メロンが嫌いでなければかなりオススメ。
Черника-Малина(ブルーベリー&ベリー)★★★☆☆
ベリー系だけあって、少し酸っぱい(?)
私はベリー類がそこまで好きではないのでこの評価だが、この味を好んで飲んでいた日本人もいたので、ベリー類が好きな人は試してみる価値あり。
Ананас-Банан(パイナップル&バナナ)★★★★★
私の大本命。数々のЧудоを飲んできたが、結局これに落ち着く。
パイナップル&バナナと書いてあるが、パイナップルの方が強い印象。
パイナップルの酸味とヨーグルトの甘さが上手くとけ合い、後味もスッキリして非常に美味しい。
Кокосовый шейк(ココナッツシェイク)★★☆☆☆
ココナッツの香りは良く、味も「美味しいココナッツ味」だと思う。
しかし細かい果肉が非常に邪魔で、舌に残る。
「めちゃくちゃ喉が渇いていて、目の前にあった飲み物がこれ」というような状況でもない限り、わざわざ飲もうとは思わない。しかも他の商品より割高で、買ってまで要らないの典型例。
Малина-печенье(ベリークッキー)★☆☆☆☆
これは酷い。甘ったるい香りの中に、混ぜるな危険と書いておきたくなるような変な香ばしさ。そしてこの要らぬ香ばしさが口の中にずっと残る。
言うなれば砂糖を大量に使った焼き菓子をミキサーで砕いてヨーグルトに混ぜたような代物。
Ананас-Бананを作った会社がこの味でオッケーを出したとはにわかには信じがたい。
名前からして地雷だと気づくべきだったのだが、興味本位で買ってしまった。私のように全商品コンプリートを目指しているわけでもなければやめておいた方が良い。
とりあえず今回はここまでだが、調べてみるとまだ飲んでいない商品が幾つかあったので、順次飲レポを追加していくことにする。もちろん自己満足であることは言うまでもない。