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キュウリ美味しいね。

私の愛する探偵

今回は私がブログを作ったら絶対やりたかった「私の好きな探偵ドラマ紹介」をしようと思う。
魅力的な作品の多さと私の文才のなさのせいで、全部書いているとまるで終わりそうになかったので とりあえず今回は5つ紹介する。
有名なものばかりなので今更私なんかが書かなくても……とも思ったが、溢れる探偵愛を抑えられなかった。
私のくだらない話はここまでにして、早速紹介していこう。

 

『相棒』

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有名なので簡単に説明すると、天才的な頭脳と恐ろしいほどの観察力・洞察力を持ちながら、その強すぎる正義感のせいで上に嫌われ窓際部署「特命係」に追いやられた杉下右京(水谷豊)と、何かしらやらかして(本当にやらかしたのは初代相棒亀山くんだけだが)特命係に飛ばされた相棒の二人が勝手に事件を捜査・解決する話である。

『相棒』の見所は数えきれないほどあるが、とりあえず一つ挙げるとすれば個性的なキャラクターだろう。

歴代相棒は 体育会系バカの亀山薫寺脇康文)(~season7)、頭脳派二枚目の神戸尊(及川光博)(season8~season10)、熱血お坊っちゃま甲斐享(成宮寛貴)(season11~season13)、お茶目エリート冠城亘(反町隆史)(season14~)の4人だが、それぞれ全くキャラが異なり、右京さんとの関係も三者三様ならぬ四者四様である。

主役の特命係の二人以外にも沢山のキャラクターが登場し、その9割方はおじさんだが、それぞれのキャラが立っていて誰に注目しても面白い。
準レギュラーの鑑識・米沢守(六角精児)や捜査一課刑事・伊丹憲一(川原和久)はスピンオフの映画も制作された。
このスピンオフ映画では米沢、伊丹がそれぞれ新キャラクターと「相棒」になって二人で捜査し、特命係の登場は一瞬だけ。

ストーリーはオムニバス形式で、基本的にどこから見ても楽しめる。
内容はコメディテイストの軽いものから政治やら警察内部事情やらが絡んだ小難しいもの、現在日本の社会をテーマにした重く考えさせられるものまで様々(映画や2時間SPは基本的に重い)。また意外と(?)オカルトじみた話も多い。
また、右京さんが正義を追求した結果 誰も幸せにならない結末を迎え、「正義とは何か」がテーマとなることもしばしば。

ミステリ的には正統派刑事ドラマ(?)風のフーダニットが多い印象。
大抵は一応視聴者も一緒に推理できるようになっているが、はりきって犯人・トリック当てにのぞむものでもないように思う。

また現在season15を放送中の長寿シリーズだが、シーズンごとにオープニングの映像は勿論音楽アレンジが変わるものも魅力のひとつ。
毎回相棒やそのシーズンのイメージなどが反映されている。私はseason8のジャズ風アレンジが好きだ。
ちなみに有名なテーマ曲はseason3から使われている。

私の生涯において、これより夢中になるドラマは後にも前にもないだろう。
さっきも言ったように どこから見ても楽しめるので今放送中のseason15から見ても勿論大丈夫だが、一ファンとしては初期シーズンも是非見ていただきたい。

初期の右京さんは相棒・亀山くんに対して非常に厳しいし、周りへの態度もかなり尖っている。
season14で子供と一緒に笑顔でマリオカートで遊ぶ彼の姿を誰が想像できただろうか。
こんな風に今と昔を比較してみるのも面白い。

ちなみに再放送は平日の16時から、また土日のお昼から やってることが多い。
かく言う私も再放送で相棒にハマった。今からでも遅くないので暇なときにでも是非!

 

 

古畑任三郎

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こちらも言わずと知れた有名作品なので ざっと説明すると、全身真っ黒な警部補・古畑任三郎田村正和)が、部下の今泉慎太郎(西村雅彦)と西園寺守(石井正則)(第3シーズンからの登場)と共に、ずば抜けた推理力と巧みな話術で殺人犯を自供に追い込むお話。

古畑にピンスポが当たり、有名な「え~」から始まるオープニングトークのあと、これまた有名なオープニングテーマが流れ、本編は犯人の犯行シーンから始まる。
つまり犯人は初めから分かっており、事件が起こったあと古畑たちがやってきて捜査し、視聴者は古畑が犯人を追い詰める模様を楽しむというドラマである。
しかし犯人が分かっているとはいえ、肝心なところは隠されているので、捜査中に古畑が見付けた手掛かりを元に推理することもできる。
CM前に再び古畑にピンスポが当たり、ヒントをくれることも多い。

内容はほぼコメディと言って良い。たまにグッとくる回もあるが、ギャグ0の完全シリアスものはないので、軽い気持ちで見ることができる。

見所はやはり、和製コロンボとも言われる古畑のウザさ・しつこさだろう。
『相棒』の右京さんも相当しつこいが、上でも書いたように犯行シーンから始まり 視聴者は犯人に感情移入しやすいため、個人的に古畑の方がウザさは上である。
古畑の白々しいネチネチ攻撃が酷すぎて、犯人があまりにも憐れに思えてしまう回も少なくない。
しかし、犯罪はいけないとしつつも犯人に対しては同情的で割と優しい。特に女性の犯人には甘い。

10年ほど前に「古畑任三郎ファイナル」という形で三夜連続2時間SPを放送して以来新シリーズはない。(一応1999年に放送された「古畑任三郎 VS SMAP」の後日譚がSMAP×SMAP内で放送されたことはあったが古畑は名前だけの登場で、ミステリー要素も皆無)
再放送もごく稀にお昼に放送している程度である。
因みに3~4年前に「古畑任三郎完全版BD-BOX」なるものが販売されたが、値段(確か5万円ほど)の割に商品の質が悪いと散々な評判ですぐに販売は中止となった。私も購入を考えていたが結局やめた。改善して新しく出してくれれば迷わず買うのに、残念ながらまだ出ていない。

 

 

『BOSS』

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今のところ2期しかやっておらず、上の2つと比べると知名度は劣るだろうが、それらに負けず劣らず面白い。
天海祐希演じる男勝りな女刑事・大澤絵理子、通称ボスと愉快な仲間たち(他の部署から寄せ集められた問題児)が繰り広げる刑事ドラマ。
愉快な仲間たちが本当に愉快で彼らのやりとりが見ていて楽しいし愛しい。
余談だが、それまでの私は天海祐希に『女王の教室』のロボットのような無慈悲無表情で怖い先生のイメージしかなかったので、初めて『BOSS』を観たときは、こんなに人間らしくもカッコいい人だったんだ……と驚いた。

毎回序盤はコメディチックだが、事件捜査パートなどは割としっかりしており、犯人を追い込む場面などは緊張感がある。
上の設定だけなら割とよくあるタイプだが、ボスがプロファイリング能力に長けているという設定もあり、犯人は早々に分かっており(『古畑任三郎』と同様のパターンも多い)、トリックよりもむしろ犯人との心理戦がメインとなっている。
いわゆる「どんでん返しのラスト」が好きな人にオススメ。最大のピンチ!というところでボスがニヤリ、軽快な音響とともに解説するくだりが私は大好きだ。

再放送は割と頻繁にやっている印象。
恐らく人気も高いのだろう、新シーズン放送の可能性も大いにある。

 

 

私の嫌いな探偵

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「探偵界のブラックジャック」を自称し、金にならない殺人事件には興味ナシ!金持ち相手の浮気調査や迷い犬猫探しを専門とする探偵・鵜飼杜夫(玉木宏)と ミステリ大好き金持ち女子大生・二宮朱美(剛力彩芽)が繰り広げるドタバタギャグ探偵ドラマ。
内容は物理トリックというよりも叙述トリック的な要素が多い印象。
洗濯物でも畳みながらテキトーに見るのがオススメ。

私は これを見て正直あまり好きではなかった剛力彩芽の好感度がめっっっっっっっちゃくちゃ上がった。
よくもまあこんな役(変顔・ウザイ台詞など)を引き受けたものだ。
彼女には是非今後もこういう路線でいってほしい。

見所は朱美のトンチンカンなぶっ飛んだ推理や、ミステリマニア設定ならではの他の探偵ドラマのパロディやメタ発言。
ホームズやクリスティのオマージュはあっても、「あっ、これ古畑任三郎のあの回でやってたトリック!」なんて台詞が聞けるとは思わなかった。
私のような探偵ドラマ好きなら興奮間違いなし。朱美の「くうぅ~~!」な気持ちも分かるだろう。

また、朱美の探偵に対する熱い気持ちとウザイ言動に対する鵜飼探偵のキレの良いツッコミや暴言も見逃せない。
基本的にツッコミ役だが、聞き込み相手に失礼な言動をしたり、朱美のお金をネコババするなどして朱美にツッコまれるというお約束シーンもある。

ちなみに原作者は『謎解きはディナーのあとで』で有名な東川篤哉である。
私は『謎解きは~』を見ていないので(櫻井翔の演技と作品全体の演出が苦手だなと思ってしまった)、あれが好きならこちらもオススメ!とは言えないが。

 

 

33分探偵

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「探偵」と銘打っているが、果たしてこれを探偵ドラマという括りに入れて良いのか正直怪しい。
普通にやればたった1分で解決できる簡単な事件をCMを除く放送時間33分いっぱいに引き伸ばす「33分探偵」鞍馬六郎(堂本剛)。

百聞は一見に如かずと言いたいところだが、例を挙げるなら、

 刺殺体のそばにナイフを持った血塗れの男が立っていて自白している。
 目撃者もいる。
 血塗れナイフ男以外に犯行は不可能。
 警察も含め関係者全員が納得している。

という状況で、六郎だけが血塗れナイフ男を犯人と断定することに疑問を持ち、あらゆる可能性を考えて33分引き伸ばして真実を解明する!
これが33分探偵である。

なお、あらゆる可能性とは

 地上2階分の高さの角砂糖を用意し、別の男がその上を通って殺して帰ってきた。
 角砂糖は蟻が全部巣に持ち帰ってしまって証拠が残らない。

というようなトンデモ迷推理である。
引き伸ばしている間はチープなCGを使った六郎の推理もとい妄想の再現や、無駄な実験、それでも時間が余るときはまるで関係のない映像を流して時間を稼ぐ。
そしてようやく真相にたどり着く。
真犯人は勿論血塗れナイフ男である。知ってた。

全編通してこんな感じなので、部屋の掃除でもしながら見るのに丁度良い。


長々と書いたが、今回紹介したのは ごくごく一部なので、正直これでもまだまだ全然紹介したりないし、それぞれの作品に対してもまだまだ語りたりない。
また連続ドラマに限って紹介しているため、特別ドラマや2時間サスペンスまで入れると絶対に終わらない。

もしもっと聞きたいという物好きな方がいれば、いつでも言ってきてほしい。聞いたことを後悔するくらい語れる自信がある。
しつこいようだが、私なんかの説明では作品の魅力はまだまだ全然伝えきれていないので、もっと詳しく知りたければWikipediaでも参照してほしい。そして何より実際に見てほしい!